四番線下り列車 名付け忘れ去った街に
落ちた影が 宵闇を塗り替えて行く
「これがきたる夜明けのはず」
「これが最後のはず」
初夏のそよ風に なんとなくしがみついただけなんだ
逃げ惑う雲を 追い詰めるまで
先に消えてしまわぬようにそっと
運び去ってくれとただ
祈ってるだけで僕は目的地を見失った
「あの角を曲がってみたかったのかなぁ」
「いつでも尻込みしてるだけだった」
賭けを流れて行った存在
二度とは帰らない音の全て
死に向かって歩いていったように
殆どがこの歴史線上をなぞらない
見飽きた窓辺の風景に
釘付けになっていった
喉元を過ぎて浮き上がった
物語は消えていったようだった
- 作詞
minor place
- 作曲
minor place
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- 1
明け方
minor place
- ⚫︎
ハイウェイ
minor place
- 3
窓辺
minor place
- 4
部屋
minor place
- 5
空室
minor place
- 6
9月
minor place
- 7
土手
minor place
- 8
11月
minor place
- 9
路上
minor place
- 10
役立たずの彼方へ
minor place
次に本作品1stフルアルバム「部屋」(A Minor Place #1)は
Gt/Vo 勝村自身が2021年にセルフリリースしたアルバム「部屋」の全曲を再アレンジしたバンドの1stフルアルバムである。
日本のアンダーグランドフォークの影響を感じさせるオープニングトラック「明け方」では、曲後半で聞くことができる
幾つものレイアウトされたフィードバックギターや、ノイジーに加工されたボーカルなどが大袈裟に鳴らされる。
これはフォークロックグループとして自称される彼らの、現日本のインディーフォークシーンに対する
挑発的な姿勢が、このアルバム一曲目で見ることができる。
本アルバム中間に位置する「窓辺」「9月」などのアコースティックなサウンドのみで構成された曲は、
次の曲へと繋ぐインタールードのような立ち位置で存在しており、アルバムの行間を程良く生み出している。
内省的で居心地の悪さを感じさせる自閉的な詩は、時に叙情的な雰囲気を醸し出しており、
スタンダートなギターロックチューン「路上」などでそんな前向きな姿勢が聞くことができるだろう。
SparklehorseやSongs:Ohiaなどの米アートフォークグループに影響された彼らは、
ローカルな土壌で生み出された土臭さや、DIY精神のロック・フォークの影響を
アルバムにパッケージングしているようで、よりコンセプチュアルな一枚へと仕上げている。