部屋のジャケット写真

歌詞

土手

minor place

鉄街の空 澄み渡って窮屈で

怒りも惑いも戯れては

もう二度と一つになれないから

同じ言葉を詰まらせてはそっと

息絶えるのだろう

今だけは目を瞑っていて

立ち止まって見るのもいい

もう誰も見てはいないから

ずっと信じていたことを嘘だって言って

時計の針に追われたままで

僕ら大袈裟に離れ離れ

荒川の空 片足を飲まれて

昔夢の中腹で光が見えなくて

彷徨っているはずなんだ

埃被ったあの時期になれば

まだ笑える話もあるよ ただ

笑ってほしいだけだった

頭の中かけた鍵

縛られて自由になれない僕らに

言葉遊びだけの余裕も煩いも

必要なんてない

ここから出してくれ

暮らしの果てに 睨まれ、宥め

あの人の目の色は変わり始めた

  • 作詞

    minor place

  • 作曲

    minor place

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次に本作品1stフルアルバム「部屋」(A Minor Place #1)は
Gt/Vo 勝村自身が2021年にセルフリリースしたアルバム「部屋」の全曲を再アレンジしたバンドの1stフルアルバムである。

日本のアンダーグランドフォークの影響を感じさせるオープニングトラック「明け方」では、曲後半で聞くことができる
幾つものレイアウトされたフィードバックギターや、ノイジーに加工されたボーカルなどが大袈裟に鳴らされる。
これはフォークロックグループとして自称される彼らの、現日本のインディーフォークシーンに対する
挑発的な姿勢が、このアルバム一曲目で見ることができる。

本アルバム中間に位置する「窓辺」「9月」などのアコースティックなサウンドのみで構成された曲は、
次の曲へと繋ぐインタールードのような立ち位置で存在しており、アルバムの行間を程良く生み出している。
内省的で居心地の悪さを感じさせる自閉的な詩は、時に叙情的な雰囲気を醸し出しており、
スタンダートなギターロックチューン「路上」などでそんな前向きな姿勢が聞くことができるだろう。

SparklehorseやSongs:Ohiaなどの米アートフォークグループに影響された彼らは、
ローカルな土壌で生み出された土臭さや、DIY精神のロック・フォークの影響を
アルバムにパッケージングしているようで、よりコンセプチュアルな一枚へと仕上げている。

アーティスト情報

minor place

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