A Minor Place #1 Front Cover

Lyric

On the Road

minor place

君が今、足音すら残さないで

去って行ったこと

歩き慣れた道 立ち切れた接点が

交差する中 忘れてしまったことを

胡乱なそぶりで 研ぎ澄まして居た

痛みと寒さは切り離せ

全てが良くなるとは言えぬが

伏せ目の先は明日を向いてるの?

まばたきと微量の風が

少し涼しくて

消えてしまいそうだ

錆びついたレールに血は通い

生き急いだ車両は止まれない

打ち付ける三月の向かい風は

いつだって大袈裟に襲いくる

もうだって今だって道は

無法の海へ逸れていくんだ

いつもでもうんざりするほど青い空

ただそこに冷え切った道だけが

目の前にある

  • Lyricist

    minor place

  • Composer

    minor place

A Minor Place #1 Front Cover

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次に本作品1stフルアルバム「部屋」(A Minor Place #1)は
Gt/Vo 勝村自身が2021年にセルフリリースしたアルバム「部屋」の全曲を再アレンジしたバンドの1stフルアルバムである。

日本のアンダーグランドフォークの影響を感じさせるオープニングトラック「明け方」では、曲後半で聞くことができる
幾つものレイアウトされたフィードバックギターや、ノイジーに加工されたボーカルなどが大袈裟に鳴らされる。
これはフォークロックグループとして自称される彼らの、現日本のインディーフォークシーンに対する
挑発的な姿勢が、このアルバム一曲目で見ることができる。

本アルバム中間に位置する「窓辺」「9月」などのアコースティックなサウンドのみで構成された曲は、
次の曲へと繋ぐインタールードのような立ち位置で存在しており、アルバムの行間を程良く生み出している。
内省的で居心地の悪さを感じさせる自閉的な詩は、時に叙情的な雰囲気を醸し出しており、
スタンダートなギターロックチューン「路上」などでそんな前向きな姿勢が聞くことができるだろう。

SparklehorseやSongs:Ohiaなどの米アートフォークグループに影響された彼らは、
ローカルな土壌で生み出された土臭さや、DIY精神のロック・フォークの影響を
アルバムにパッケージングしているようで、よりコンセプチュアルな一枚へと仕上げている。

Artist Profile

minor place

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