劇場のジャケット写真

歌詞

劇場

水谷駿

ゲネ明け、幕が開いた

捌きそびれたチケット

その数を数えていた

将来、僕らを待つ自由なんて

何も見えない

客の居ない劇場で

何も届かないのに

張り付いた思いだけが

泣いていた

ずるいよ

いつか花咲くなんて

夢に囚われた果ての狂言

描いた映画の英雄、

叶えたいのにさあ

夢がこんなに痛いだなんて

それでも夢の背中を追って

こんな日々を

誰か壊してくれよ

楽日は皆が泣いた

欺瞞に溢れた光景

その全てに反吐が出た

土台、僕らは掃き溜めだから

水の無駄だ

酒づいた演劇論

役者風情が語るな

売れないなら皆、塵だ

もう、黙ってくれ

緩いよ

惚けた奴が寄って

虚しさの滲み出した公演

誰かの心にも

残らないのにさあ

夢を語る者を貶して

それで満たされるほど腐った

こんな僕を

ああ

どうやっても消せない

子どもの頃見た夢に思い出した

朝焼けの色

その映画のキャストに僕が居る

もうどうやっても消せない

僕に蘇る憧れをずっと探してる

痛いよ

どうしようもなく足掻いて

逃げ出せないまま舞台に縋って

渇いたさよならで

終われたのにさあ

ねえ、辛いよ

今日もまた僕はこうして

他の誰かに夢を譲って

こんな日々を…

もういいよ

思い出に火を放って

僕の生きる意味ごと燃やしたい

見慣れたこの幕もサスのライトも

全部理想に溶けていく

さよならだけを知った

僕を、断つ音楽が鳴った

こんな日々を

誰か壊してくれよ

  • 作詞

    水谷駿

  • 作曲

    水谷駿

劇場のジャケット写真

水谷駿 の“劇場”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

  • ⚫︎

    劇場

    水谷駿

こんな日々を、誰か壊してくれよ。

アーティスト情報

"