

風になびく髪を御旗のように
手には何も持たずに
フィールドに咲くその背中に見える
たすきがけのような服
踏切のブレーキはきしむ
ふと心がひるむ
それは昨日の踏み絵
自分という踏み絵
顔を上げて踏み抜いて 立つ
ビルの朝日 射抜かれてくらむ
風に足がもつれる
谷間のロープ張られたかの道
列になって歩いてく
旅人が倒れるための芝生はなく
路傍の石には鋭利な 石には鋭利な
街の踏み絵 踏み抜いて 立つ
手を取り合えないなら
小さな優しさを 祈りを
袖擦り合えないなら
小さな優しさを 空気を
持ち寄って一緒に運ばれよう
青ざめた旅人いるなら さあ
見つめて さあ
静かな朝 街の希望 奏で出す
窓にかすむ夕日が落ちてく
メロスの焦りを知る
頭も手も労る気持ちも
すり減らして歩いてく
旗を振ってガイドは言う
「かつてここは海でした
ここには社が 大きなケヤキが」
幾多の記憶 くぐり抜け 立つ
手を取り合えないなら
小さな優しさを 祈りを
袖擦り合えないなら
小さな優しさを 空気を
持ち寄って一緒に運ばれよう
青ざめた旅人いるなら さあ
見つめて さあ
静かな朝 街の希望 奏で出す
鈍色の帯のはざま
すくませながらも光に手を伸ばせば
虹色の橋が光る
小さき者の意地が
手を取り合えないなら
小さな優しさを 祈りを
袖擦り合えないなら
小さな優しさを 空気を
持ち寄って一緒に運ばれよう
青ざめた旅人いるなら さあ
見つめて さあ
静かな朝 街の希望 奏で出す
- 作詞者
ゆうやけレコーズ
- 作曲者
ゆうやけレコーズ

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手を取り合えないなら
ゆうやけレコーズ
満員電車、通勤の朝、雨の日、ドライブにおすすめの、癒しの音楽。手を取り合えない私たちによる、競技の世界に生きる人と、毎日を懸命に生きている人とを結ぶヒーリングソング。優しさで、小さな祈りで、静かに運ばれていこうと歌い上げる。大きな声でお礼を言えなくなった人、お釣りを渡す時に添えてくれる手にひるんだことがある人に、そっと贈る言葉。
