歌詞

桃から　生まれりゃ

桃太郎

俺から　生まれりゃ

だれだろう？

３．１４１５９２６

剥いても

剥いても

まだ剥ける

オニヨン

「中身がないね」

なんて

からくちを

水に流したって

御涙頂戴、有罪につき

今夜はハンバーグ

苦いと思っていた

（一皮、剥けるたびに）

未来に

（死んでゆく 昨日のじぶん）

あめいろ夢見て

（今日のじぶんもタマネギみたいに）

なべ、かきまわす

（剥けていく）

今日まで

守ってきた　なにかが、

明日の

俺の姿になる

剥いても、

剥いても、

むきだしの俺なのさ

どうせ、

弱肉強食ならば、

だれの血肉に

なれるかな？

剥いても、

剥いても、まだ―

むけるよ、オニヨン

中身のない日常を

いまさら

振り返りたくなって

あめいろ 夢見て

雨霰の日々

けっきょく、カレーです

手間暇を、惜しまずに

（一度、剥けるたび）

手塩にかけた

（わすれゆく）

日々さえも

（いつかの日々を）

明日には

影かたちさえも

とけてゆくのでしょう？

（ふと、振り返って）

小さな願いが

叶うのなら、

いつか、本当の姿　おしえてよ

（いつか、泣き顔じゃない顔を見たくて）

今日まで

守ってきた　何かが

明日のキミを作る

だから、いま

この瞬間の 姿形が

「真実」なのさ

どうせ、

弱肉強食ならば

美味しく

生きるのがいいさ

剥いても、

剥いても、まだまだ

まだ

剥けますように