歌詞

廻り廻る、トワの流れ

溢れ出す生命と枯れゆく定め

抗いようのない道すがら

深く息を吸い込んだ

血流が波を打つ音

時明かり差す、静寂の中を歩いた

無常な夜を舞う、花びら

徒桜、散りゆく

春の風に吹かれ、騒めいた

木々を彩る、ひと時の鮮やかな晴れ姿

渇いた心をきゅっと締め付けてくる

朽ち果てた、物言わぬ骸

ここにはもう、何もない

どこへ消えたか、知る術もなく

ただ崩れ去るだけ

花散らし、通り抜けていく

循環の輪が、広がっていく

飲み込まれて、溺れそうになる

僕はまだ僕でありたいだけ

揺らめく、篝火

奇跡を讃え、数える意味はないから

ひねくれた僕がつぶやいた

予測不能の波にさらわれ、流されそうになる

春の風に吹かれ、散りゆく徒桜

木々を彩る、一瞬の晴れ姿

儚さを纏って、なおも咲き誇る