Lyric

ませた頃から 放って投げた

緩んだギターに手を伸ばす

無理に矢理に 飲めるようになった

シュガー増しのブラック

狂う音を 抱えながら 受け止めながら 傷つきながら

ひとつずつ 照らし合わせて落としていく

大事なあなたが 通らなくなった 空いた道に怯む

これからあなたがゆく道は

いつもよりも ずっと美しいことだろう

日陰の長いこと 草木に触れる月明かり

星は顔を出して 言葉を促す 遠くまで

焼け色のうつらは 熱を帯びた藍へと

あなたがいた その日から

あたしは道を紡いでいるだけ

道の傍ら よく見るオレンジ

優しく包みやしないけれど

たしかに居座りそこで耐えている

譲れない何かをじっと

口を噤み 頭を割る 先ず先ずともいかないや

不確かな蓋の内 未だ愛せずにいる

活気を失った街が居座り続ける心奥で

始まりの音を鳴らす

人影の長いこと 酷く照りだす入り日まで

あなたに触れるには その背があまりにも遠く

ただ根も動かずに 醜いままで

いつからか寂しさを求めた

あたしは道を蝕んでいく

夜も更けて 日が昇ったって

まだ消えちゃいない いつかの影が

見えなくなるまでいるよ

日陰の長いこと 草木に触れる月明かり

星は顔を出して 言葉を促す遠くまで

ひとつ花さかして あたしは夢みたい

あなたがいたその日から

あたしは道を紡いでいるだけ

いつまでも まだ音は成らずとも

傍らにじっと根を張っていよう