星降る夜の小さな旅のジャケット写真

歌詞

影送りの交差点

神託ROID

黄ばんだ歩行信号が瞬いた

誰かが残した靴の音だけが

湿ったアスファルトを叩いている

黒猫はその交差点に立ち止まる

いくつもの影が交わり

やがてすれ違って消えてゆく

声も言葉も置き去りのまま

ただ 祈るように背中を向けて

誰にも聞こえないささやき

消えかけた影が空にのぼる

灯りは青にも赤にもならない

何度も誰かが振り返る

でももう誰もそこにはいない

黒猫は歩き出す 踏み出す音は

たったひとつの現在を刻む

交差点の真ん中で

風が一枚の写真をめくった

猫はそれを追わずに

ただ夜の向こうへと歩いていった

  • 作詞者

    神託ROID

  • 作曲者

    神託ROID

  • プロデューサー

    神託ROID

  • マスタリングエンジニア

    神託ROID

  • ボーカル

    神託ROID

星降る夜の小さな旅のジャケット写真

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黒猫が歩く、星の降る夜の物語。

『星降る夜の小さな旅』は、小さな黒猫が夜の街を巡り、忘れられた記憶や誰かの想いに出会う、幻想的でノスタルジックな音楽アルバムです。
静かな路地裏、本屋の影、映写機の光、ピアノの旋律……。それぞれの楽曲が、一夜の旅の断片となって、やさしく心に寄り添います。

夢のようなメロディと、映像が浮かぶようなサウンドスケープ。
誰かの夜に、ひとつの灯りを灯せますように。

アーティスト情報

  • 神託ROID

    黒猫の囁きのように、静かに、深く心に沁みる音を。 神託ROIDは、ノスタルジックで幻想的な旋律を紡ぎ出すアーティスト。 Lo-Fi、チルポップ、トランス、サイケデリックを自在に行き来しながら、 夢と記憶の狭間に浮かぶ音の物語を描き出す。 その響きは、懐かしさと非現実をたたえた幻影。 現代と過去、優しさと影の境界を漂い、聴く人の心に寄り添う。 音そのものが語り部となり、やがて“神託”となって届く。

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