歌詞

寝過ごした朝　ぼんやり目をこすって

いつものルーティンをこなす

小走りで向かうバス停

すれ違う風と　すれ違うバス

間に合わないはずのそのバスに

乗れたのは、あなたの “気まぐれ”

知らないふりして座ったシート

視線の先で　笑ってた

息を切らす私を　先に乗せたくせに

なぜ、乗らないの？

遠くで手を振るその姿

記憶のどこかがざわつく

帰り道　降りたバス停

ひとり歩く　夜の街

後ろから同じリズムで

響く　誰かの足音

危険な気配　だけど違う

どこかで聞いた　その靴音

今朝出会ったあなたと同じ

偶然？ それとも…

エスコートしてくれるのは

私を知ってるから？

ふいにこぼれる笑顔に

懐かしさが混じる

“Long time no see” って軽いジョーク

だけど私には本気に聞こえる

ストーリーが動き出す

見えない糸が結ばれる

知らないはずのカフェの奥

“Your usual?” と差し出される

戸惑う私にウィンクして

「変わってないね」なんてずるい

交わす言葉の片隅に

私しか知らないフレーズ

あなたが誰かに似てるなんて

もう思えないよ

忘れてたページの続き

いま静かにめくれるように

胸の奥で　響いてる

“I think I loved you before.”

偶然が導いた

なんてもう思えない

あなたの声も　歩幅も

全部知ってた気がする

この出会いが デジャヴじゃなく

ずっと前からのプロローグなら

やっと今、たどり着いた

あなたじゃなきゃダメだって