Subtleのジャケット写真

歌詞

逃春 (feat. 音街ウナ)

蒼二才

締め切った カーテンの裾に

雫が透けていた

それを見て私は知った 今年の冬を

階下から聞こえたテレビ音

昔好きだった歌手の

歌が薄っぺらく聞こえて仕様が無ぇ

社会は今日も忙しなく

眩く光り続けてる

ただ私だけが1人

まだ褪せる色もない

何時だって 心の底は見えねぇ

ゴミを漁り這いつくばる未来に

怯えてる

春 願うほど声は掠れ消えていく

この先に 何があるだとか

誰も教えてはくれないけれど

ただドアの前に立ち尽くす私の足は

動かない 変わらなきゃなんて

誰よりも分かってるが

踏み出せず息をしてる

あぁ冬が嫌いだ

窓の外を少し眺めてみた

ありきたりな日常

ありきたりな物で溢れてた

空の青さは憎いほどに『青』で

私の心情をそっと

塗り潰してくれる気がした

鼓動が響く 狭い部屋を埋め尽くす

汗 滲む手を伸ばし

ドアノブに歩み寄る

今をきっと 心待ちにしていた

春 願うほど足は竦み後退る

この先に 何があるだとか

誰も教えてはくれないけれど

ただ1歩前に踏み出した私の足は

どこか少し大きく感じて

意味もなく歩きたいと

そう思えたんだ

あぁ冬は寒いな

クソみたいな日々にさよならを

虚無に泣いた夜に口付けを

最後に立って笑ってた奴が

勝ちだから

情けなくても手伸ばせ

胸張って突き進め

春 願うほど空回りを繰り返す

この先に 何があるだとか

誰も教えてはくれないけれど

ただ人並みの幸せがほしいだけだろ

許してよ それくらい なんて

もうやめだ分かってるさ

自分で獲るよ

春 願うほど遠回りを繰り返す

この先は 行き止まりなのか

誰も教えてはくれないけれど

まだ花の横に朽ち果てた煙草を見て

このままじゃ死ねんだろなんて

気丈な振る舞いで

誤魔化して息をしてる

あぁ冬は終いだ

  • 作詞

    蒼二才

  • 作曲

    蒼二才

Subtleのジャケット写真

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