Lyric

Genten

1分だけでいいから

僕に時間を頂戴

お嬢さん、そこのお兄さん

喜怒哀楽がひしめき合う

人間交差点に立つ僕は

ストリートミュージシャン

PM19：00 いつものように幕が上がる

鳴りやまぬクラクション

立ち込める排気ガス

雑踏と喧騒がここでは舞台装置だ

ようこそ僕のステージへ

それじゃ始めようか

かき鳴らしたのはこの感情だ

消せど燃ゆる不屈の情念だ

揺らしたいのは君の本心だ

押し殺してしまった葛藤だ

鼓膜から君へと潜ってって

その心の扉叩いてんだ

声を枯らしながら

千鳥足のリーマン達が

くだを巻いて

「リクエスト聞け」と迫る

うまく歌えたんならもうちょい

チップやるぞって小銭を

ギターケースに投げた

生憎ですが

いくら積まれたってお断りします

人様の歌でもって稼ぐ気は毛頭ない

シンガーソングライターの

肩書が泣いてしまうだろう

どうしても聞いてみたいなら

他所をあたれ

かき鳴らすのは僕の感情だ

あの日から鳴りやまぬ後悔だ

煤けてしまった石ころだって

磨き続けてりゃ光るだろう

されど何も変わらぬ現状を

打ち壊せずに未だもがいてんだ

声を枯らしながら

Just keep on singing

Just keep on singing

Just keep on singing tonight

結局、誰も止まらなかった

一枚もCDは売れなかった

ため息をそっと吸い込んで

今宵 最後の歌にしよう

終電間際のオーディエンス

これはまさに自分との勝負です

ようこそ僕のステージへ

それじゃ始めようか

僕は君を何も知らないけど

君も僕を何も知らなないけど

たとえ傷の形が違っても

それを感じる場所は同じだろう

この街は決して振り向かない

顔の無い舌打ちが聞こえる

僕ら流されてしまわないように

かき鳴らしたのはこの感情だ

消せど燃ゆる不屈の情念だ

揺らしたいのは君の本心だ

押し殺してしまった葛藤だ

鼓膜から君へと潜ってって

その心の扉叩いてんだ

声を枯らしながら

声を枯らしながら