硝子の記憶のジャケット写真

歌詞

硝子の記憶

Alexsophie

雨は覚えている

あの少年が 初めて泣いた日を

小さな傘を 斜めにさして

駅前の坂を 下った午後

転んだ膝の 赤い傷より

父の背中が 遠かった

わたしはそっと 降りながら

濡れた頬を 隠してやった

あの子はまだ 知らなかった

涙が 塩辛い理由を

ガラス越しの 世界は

いつも 少し遠い

硝子の記憶に 刻んでいく

触れられなかった 手の温度を

守れなかった 約束も

言えなかった さよならも

わたしは降る

ただ そばにいるように

やがて少年は 大人になり

誰かの肩を 抱く夜に

同じ雨音 聴きながら

同じ孤独を 抱えていた

地下通路の 白い反響

立ち止まる その背中

あの日の父と 少し似ていた

何も言えない まま

ガラス一枚 隔てて

心は 触れない

硝子の記憶に 残していく

消えなかった 体温を

愛した人も 去った人も

わたしは濡らす 平等に

あなたのため ではなく

ただ 覚えているために

いつかこの街が

別の名前になっても

あの少年の 涙だけは

わたしの中に 残っている

硝子の記憶に 刻まれた

いくつもの 生きた証

最後の一滴まで 降りきって

それから やっと

眠る

雨が上がる

人々は 空を見上げて 微笑む

わたしのことなど

もう 誰も思わない

それでいい

  • 作詞者

    Alexsophie

  • 作曲者

    Alexsophie

  • プロデューサー

    Alexsophie

  • ソングライター

    Alexsophie

  • プログラミング

    Alexsophie

硝子の記憶のジャケット写真

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    硝子の記憶

    Alexsophie

窓ガラスに流れる雨の向こうで、光と時間が重なり合う。
手を伸ばしても届かない距離の中に残り続ける気配を描いた楽曲。
アコースティックサウンドの静かな流れの中で、境界と記憶が交差する瞬間をすくい取った。

アーティスト情報

  • Alexsophie

    私はソングライティング・アーティストとして、自身のビジョンと言葉を起点に楽曲を設計しています。 制作ではAIを編曲や音像設計を拡張するための制作ツール(楽器)として活用し、最終的な表現と判断はすべて自ら行っています。 Alexsophie名義で、Apple Music、Spotify、Amazon Musicなど主要音楽配信プラットフォームに作品をリリース。 YouTubeでは楽曲作品を、Instagramでは制作過程や作品世界を発信しています。 アーティスト名は、愛犬Alexと愛猫Sophieに由来します。 人間の感性とテクノロジーの可能性を融合させ、静かな余韻と物語性を大切にした楽曲制作を行っています。

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