歌詞

ここに来たのは

君がいたから

沖を行く舟人が

凍えた今を運んでくる

言葉探して

記憶手繰り寄せた

同じ海の音が

今も岸辺に遊んでいる

だから

君が歩いた浜辺に

夕焼けの色も落ちて

風はささやいた

「海に誓え」と

波できらめく水面に

君は足だけ浸かって

転ぶふりをした

海の遠く船が揺れる

こころ閉ざして

君を泣かせたね

同じ言葉たちが

波の岸辺に遊んでいる

だから

君が歩いた浜辺に

残る人影も絶えて

風は囁いた

「海に誓え」と

波できらめく水面に

君は足をとらまれて

転ぶふりをした

今は消えた砂の足跡

思い出は海に

何を隠したのか？

繰り返す波に

至って僕は立ち止まる

だから、

だから

君が歩いた浜辺に

波の輝きも絶えて

陽はまた昇ると

別れを告げた

ここで交わした言葉は

思い出へと変わるのだろう

忘れてしまえよ

今は消えた砂の足跡