

ベッドの白さが やけに眩しくて
細い指先で 毛布をつまんでた
笑うときだけ 昔のままで
咳のあとの 沈黙がこわかった
点滴スタンド 影が揺れてた
名前を呼ぶたび 軽くうなずいた
声が薄れてゆく 手を強く握りしめ
声に出ない 君の名を呼ぶ
妹、天を逝く
ひとりになった 兄のままで
「頑張ったね」って言うたび
喉の奥で 言葉ちぎれた
守れなかった手を 握りしめて
悔しさだけが まだ生きている
ランドセル背負って 走ってたころ
転んで膝を 真っ赤にしながら
泣き顔のまま こっちに駆けてきて
「痛い」より先に 僕を呼んだね
受験の前夜 眠れないって
暗い台所で 牛乳あたためて
「もし落ちたらどうしよう」なんて
カップの向こうで 眉寄せてた
妹、天を逝く
ひとりになった 兄のままで
「頑張ったね」って言うたび
胸のどこか 潰れていった
何もできない僕を 睨みつけて
あの日の君なら なんて言うだろう
もっと怒ればよかった
もっと泣けばよかった
強がる君に 寄りかかってばかりで
手を合わせるだけで
許された気でいた
ずるい兄で ごめんね ごめんな
妹、天を逝く
先に行くなんて ずるいよなんて
心の中でだけ 子どもに戻る
「頑張ったね つらかったね」
遅すぎる言葉を 何度も呼ぶ
届くまで 何度でも呼ぶ
妹、天を逝く
ひとりになった 兄のままで
「頑張ったね」って言うたび
喉の奥で 言葉ちぎれた
守れなかった手を 握りしめて
悔しさだけが まだ生きている
妹、天を逝く
ひとりになった 兄のままで
「頑張ったね」って言うたび
喉の奥で 言葉ちぎれた
頑張ったね 頑張ったね
つらかったね つらかったね
もういいよ ゆっくりやすんでくれ
もういいよ ゆっくりやすんでくれ
- Lyricist
TADAO CHAN
- Composer
TADAO CHAN
- Producer
TADAO CHAN
- Synthesizer
TADAO CHAN

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TADAO CHAN



