金木犀の約束のジャケット写真

歌詞

金木犀の約束

SMIRE

駅までの道に風が吹く

金木犀が香る頃

ポケットの中の手紙ひとつ

読み返して そっと微笑んだ

信号待ちの人ごみのなか

あなたの影を探してた

夕焼けが街を染めるたび

胸の奥があたたかくなる

何気ない日々のなかで

ふいに思い出す声がある

「大丈夫」って言ってくれた

そのぬくもり 今もここに

風に揺れる金木犀

あなたの笑顔みたいに (Ah…)

さよならが切なく光って

夜空へと溶けてゆく

小さな約束を胸に抱いて

並木道を歩くたびに

ふと笑うあなたが浮かぶ

コンビニの灯りやショーウィンドウ

すべてが思い出に変わっていく

泣くことさえもやさしさで

包まれていく気がした

忘れられない景色たちが

心の奥で歌い出す

風に揺れる金木犀

あなたの笑顔みたいに (Ah…)

遠く離れても消えない

ぬくもりがそっと灯る

秋の夜の約束

あの日言えなかった言葉が

今なら素直に言えるよ

「ありがとう」それだけで

少し強くなれた気がする

風に揺れる金木犀

願いが星に変わるまで (Ah…)

想い出のすべてを抱いて

明日へと歩き出す

あの香りを胸に残して

夜の空に金のしずく

静かに舞い降りてくる

あなたの笑顔と金木犀

今もそっと寄り添っている

  • 作詞者

    SMIRE

  • 作曲者

    SMIRE

  • プロデューサー

    SMIRE

  • ボーカル

    SMIRE

金木犀の約束のジャケット写真

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    金木犀の約束

    SMIRE

夜風が少し冷たく感じはじめる頃、どこからともなく金木犀の香りが漂ってきます。
その香りを感じた瞬間、ふと誰かを思い出したことはありませんか。
もう会えない人への想い、届かない言葉、時の流れの中に置き去りにした記憶。
それでも、胸の奥にそっと残っているぬくもりが、心を優しく包み込む。
そんな「記憶の香り」をテーマに生まれたのが、SMIREの新曲「金木犀の約束」です。

この曲は、SMIREがこれまでに培ってきた“透明感”と“感情の深さ”を最大限に引き出した、オリジナルの極上ラブバラードです。
聴く人の心の奥に静かに触れながら、懐かしい記憶や未練ではなく、“愛の余韻”としての切なさを描き出します。
ひとつの恋が終わっても、想いは香りのように残り、やがて明日を生きる勇気へと変わっていく──。
そんな繊細な心の移ろいを、映画のラストシーンのような静かな光の中で描きました。

イントロでは、駅までの道を吹き抜ける風と金木犀の香りが重なり、物語がそっと始まります。
ピアノの一音一音が夕暮れの街を照らすように、
アコースティックギターの温もりが記憶の輪郭を浮かび上がらせていきます。
リスナーはまるで主人公の視点に立って、
過ぎ去った日々と向き合いながら歩いているかのような感覚に包まれます。

サビで歌われる「風に揺れる金木犀 あなたの笑顔みたいに」という一節には、
SMIREならではの“やさしさ”が込められています。
悲しみや喪失を描くのではなく、
「それでも生きていく力」を信じる心のあたたかさがそこにあります。
別れを恐れるのではなく、思い出を力に変える。
その姿勢こそ、SMIREの音楽が一貫して届けてきたメッセージでもあります。

歌声はまるで秋風に溶けていくように柔らかく、
時にかすかに震えながらも、確かな強さを秘めています。
声の奥にある“呼吸の温度”が、まるで誰かの手のひらのように寄り添い、
聴く人の心にそっと触れてくるような感覚を生み出しています。
特に、ブリッジ以降の静かな間奏では、ギターとピアノ、そして淡く響くストリングスが
まるで夜空に舞う金のしずくのように溶け合い、
言葉では届かない想いを音だけで語りかけてくれます。

この短いインストゥルメンタルの時間は、
“音のない言葉”のようなものです。
誰もが胸の奥に抱えている未完成の「ありがとう」や「さよなら」が、
静かな旋律の中で浄化されていくような、そんな不思議な優しさに包まれます。

曲が終盤に向かうにつれて、
過去を手放しながらも、少しずつ未来へと歩き出す主人公の姿が浮かび上がります。
それは決して劇的ではなく、
むしろ日常の中の小さな希望として描かれています。
最後の「明日へと歩き出す あの香りを胸に残して」というフレーズには、
“終わり”ではなく“つづき”を信じる気持ちが込められています。
この歌が描く“約束”とは、
もう一度誰かに会うことではなく、
これからを生きる自分自身への誓いなのかもしれません。

SMIREの歌には、派手な装飾も、大げさな言葉も必要ありません。
静かな旋律と真っ直ぐな声が重なるだけで、
聴く人の記憶の奥にある情景を呼び覚ます力があります。
それは音楽というよりも、ひとつの“手紙”のような存在です。
過去の自分へ、そして今を生きるすべての人へ届ける“ありがとう”の手紙。
その手紙が、金木犀の香りとともに秋の夜を漂っていきます。

「金木犀の約束」は、SMIREにとって特別な一曲です。
“未来へ翔ける”“そよ風のメロディー”“木漏れ日のセレナーデ”といった
これまでの作品が“光”や“希望”をテーマにしてきたのに対し、
この楽曲は“静かな感謝”を描いています。
人の心の奥にある一番柔らかい場所を、そっと照らすような歌。
それがこの作品の本質です。

聴くたびに新しい景色が見える、
そして、時間が経つほど深く沁みていく──
そんな音楽をSMIREは目指しています。
「金木犀の約束」は、まさにその象徴のような曲です。

あなたがこの曲を聴くとき、
きっと心のどこかに“あの人の笑顔”が浮かぶかもしれません。
でも、それは悲しいことではなく、
生きてきた時間の中に確かに愛があったという証です。
その愛があったからこそ、今の自分がいる。
そう思えたとき、金木犀の香りが少し違って感じられるはずです。

静かな夜に、そっと耳を傾けてみてください。
SMIREの声が、あなたの心に寄り添いながら、
優しく「大丈夫」と語りかけてくれるはずです。
そしてその言葉が、明日を歩く勇気に変わっていくことを願っています。

「金木犀の約束」──
それは、過去と未来のあいだに咲く、小さな希望の花です。
聴く人それぞれの胸の中で、
静かに香り、そっと灯り続けていきます。

―― SMIRE

アーティスト情報

  • SMIRE

    こんにちは、すみれです!私は「世界中に笑顔とハッピーをお届けしたい」――その一心で、日々活動しています。音楽には、人の心を温めたり、励ましたり、時にはそっと寄り添ったりする不思議な力があると思っています。だからこそ、私の音楽を通して、みんなの心が少しでも明るくなったり、元気になれたりするように、心を込めて一曲一曲を届けています。 毎朝、TikTokにて新しい楽曲をリリースしています。日々の暮らしの中で、ちょっとした癒しになったり、背中を押す存在になったりするような曲をお届けしたいと思っています。特に好評だった楽曲はフルバージョンとして厳選し、より深く楽しんでもらえるようにしています。音楽を通して、みんなと心がつながる瞬間が、私にとって何よりの幸せです。 私の歌を聴いて、ちょっとでも「今日も頑張ろう」って思ってもらえたり、「なんだかほっとするな」と感じてもらえたりしたら、それが私の一番の願いです。どんな日も、音楽がそっと寄り添い、あなたの心を温かく包み込めるように。 これからも、たくさんの笑顔とハッピーを届けられるように頑張ります!ぜひ、私の音楽を聴いて、一緒に楽しい時間を過ごしてもらえたら嬉しいです。いつも応援してくれるみんなに感謝を込めて。ありがとう!

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