8月32日のジャケット写真

歌詞

8月32日

Zazi

遠くで鳴る踏切

風鈴がひとつ揺れる

無人駅の改札降りると

夕立の匂い

白いガードレール越しに

伸びていく坂道

昔より小さく見える商店街

中路の片隅で

夏を閉じ込めるように

ラムネのビー玉が光ってる

蝉の声を追い越して

石段を登っていく

誰も急がない時間が

ここには流れてて

赤い提灯がひとつ

またひとつ灯るたび

忘れていた景色が

静かに色を戻す

夏は終わったはずなのに

風はまだここにいて

川面に揺れる灯りを

誰かが見ているように

祭りのあとの静けさも

消えかけた笑い声も

帰り道の途中で

そっと拾い集めた

屋台の灯りの向こう

小さな背中が走る

掬いそこねた水の音が

夜の中で揺れている

発電機の低い音

砂利道を行く足音

団扇で扇いだ風が

昔と同じ匂いで

打ち上げ花火の最後

小さな光が彷徨う

誰も言葉にしないままの

余煙の空

遠くで電車が鳴る

季節を連れていくように

提灯の灯りだけが

少し長く残っていた

夏は終わったはずなのに

空はまだ青さを残してて

消えた花火の向こうに

明日の色が滲んでいる

振り返るほど遠くない

忘れるほど近くない

そんな場所にいつまでも

あの日は眠っている

カラン

風が止まる

水面の月が解れる

何も変わらない夜と

変わってしまった僕ら

ページをめくるように

時間は進むけれど

書きかけの一日は

まだ閉じられない

帰れる場所は

いつもここにあって

心の奥で灯ってる

誰にも見えない

カレンダーの隙間に

あの夏はまだ続いている

最終電車が町を離れる

窓に小さな灯りが映る

風鈴が鳴る

誰もいない部屋で

夏の続きを知らせるように

  • 作詞者

    Zazi

  • 作曲者

    Zazi

  • プロデューサー

    Zazi

  • ボーカル

    Zazi

8月32日のジャケット写真

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    8月32日

    Zazi

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