※ 試聴は反映までに時間がかかる場合があります。
※ 著作権管理事業者等が管理する楽曲は試聴できません。
私たちが抱える根本の恐怖に対する答えを模索する時間がこのアルバムの意義である。戦争とは何か、それはどこにあるのか。言語は脆弱であるからこそ、今そこにある日常も戦争状態にあると指摘することができる。ここでは高揚し、沈み、全てを受け入れてゆく青年の人生を汲み取り、我々は経験したことのない「死」に向き合うこととなるだろう。幼馴染でビートメイカーのRyuとの二人三脚となった今作はそのようなテーマのもと創造された。
物事を遠くから見つめるような歌詞と日常的、直接的な表現の組み合わせによって生み出される彼の哲学は現代社会に生きる多くの人を惹きつける。自身を「犠牲」や「媒体」とするその姿勢には他者に対して委託をする意思と自己が等身大であることを強調していることが垣間見える。クリエイティブ集団ToTを牽引するWakuは何を見つめ、何を為すのか。
ToT