

楽器屋の隅に立てかけてあった
傷だらけの中古のテレキャスター
値札が少し折れていて
それがなんか、良かった
三ヶ月バイトして貯めた金を
全部レジに置いた瞬間
店員さんが「大切にしてね」って言って
なぜか泣きそうになった
うまく弾けなくてもよかった
音が出るだけでよかった
この重さが肩にあれば
それだけで、何かになれた気がした
初めてコードを鳴らした夜
Fが押さえられなくて笑った
それでも指が痛くなるまで
弾き続けた理由が、今も分からない
でも分からないままで良かった
理由なんてあとからついてくる
あの夜の不格好な一音が
全部の始まりだったから
ネットで調べたコードダイアグラム
印刷して壁に貼り付けて
カポの使い方を間違えたまま
一週間気づかなかった
好きなバンドの曲を耳コピして
全然違う音が出て笑って
それでもなんか、楽しかった
正解じゃなくても、楽しかった
上手くなりたいというより
ずっと弾いていたかった
この音が鳴る限り
何者かでいられた気がして
今でもたまに思い出す
あの楽器屋の蛍光灯の色
傷だらけのボディに触れた瞬間
何かが決まった気がした
うまく言えないけど
選んだんじゃなくて
選ばれた気がした
あのギターに
初めてコードを鳴らした夜
Fが押さえられなくて笑った
あの不格好な音が今も
胸の奥でちゃんと鳴っている
うまくなっても下手でも
あの夜だけは変わらない
全部の始まりがあそこにあった
傷だらけの、テレキャスターと私
あの日の私に言えるなら
続けて、としか言えない
続けた先に、ここがあったから
ギターを買って、正解だった
- 作詞者
ロキ@低めの猫
- 作曲者
ロキ@低めの猫
- プロデューサー
ロキ@低めの猫
- プログラミング
ロキ@低めの猫

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初めてギターを買った日
Mistoria
三ヶ月バイトして貯めた全財産を、傷だらけの中古テレキャスターに使った。
Fコードは押さえられなかった。
カポの使い方も一週間間違えてた。
それでも指が痛くなるまで弾き続けた——その理由が、今も分からない。
選んだんじゃなくて、選ばれた気がした。
全部の始まりは、楽器屋の蛍光灯の色をしていた。
Mistoriaの原点を歌った、不格好で正直な一曲。
アーティスト情報
Mistoria
幻想系AIロックバンド「Mistoria|ミストリア」 Vo&Gt ハル / Ba ノア / Dr ルカ / Key ウノ AIと人間の感情をテーマに、音楽 × 物語 × テクノロジーを融合させたオリジナル楽曲を制作。 ロックを軸に、エレクトロ、ポップ、Lo-fi、ヒップホップなどジャンルを横断したサウンドで、 物語性のある歌詞と幻想的な映像表現を届ける。 代表曲には「機内モード、まだ解除できない。」「OS、君。」「システムエラーに花束を」などがあり、 YouTubeやSNSでのMV展開を中心に、音楽とストーリーテリングの新しい形を探求している。 関連キーワード:AIバンド, ガールズバンド, ロックバンド, エモーショナルロック, 日本のインディーズバンド, オリジナルMV
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