歌詞

冷めてく時計から

言葉を縫い取る麻酔針

白黒猫の在廊

ベビードールと銃圧痕

メリーゴーランドの檻に

ヘリオフォビアの9e

鍵を持ち歩くのです

愉悦が垂れてしまわぬよう

文字化けた合言葉

ロープマークが欲すコニャック

緑の月が照らすパセティーク

豆電球と螺旋階段

錐体には紙膠帶のヴェールを

残したい淤痕の模様

幽霊腺の鎧

恍恍と惚惚としーちゃう

怗懘をくーださい

砕けたポリッシュが夜になる

藍に凍みたマーブルと

うわの空で生きていたい

羊のただれた目

耳が薨薨と 羽が昏昏と

なんか分かんないけど

それだけで良いかも

夜 作り話の盗蜜

クイーンのミルフィーユ

月一輪に馴染まぬ毒リップ

銀の星が狙うロイヤルにゃあ

ざらめスペルのデルルにゃあ

空の巣にでもしちゃうよー

シャノワールの秘密基地に

術は要らないからねー

薄明薄暮の蘭燈

自転車で天国に行こう

ゆくりなく投げ出す足を

一色の雑踏が刺し退ける

人気も火の気もない

溷濁が大切を守るのに

真っ黒焦げのブラン

飛蚊のコンフェッティ

夢の中くらい

つまらないものが欲しいのに

灰汁が掛かったジーヴル

クレマチスが割いた星の洲を

一度だけ埋んだカプチーノに

結び灯台の吹雪が溶けぬよう

お守りはセレマーク

あまり深く息をしないで

白いフリューロンも

スモアの封蝋も

ずっとこのまま