バス停で途方に暮れた僕
浦賀行走り去ってくバス
見えなくなる
そんな僕を
たったの一瞥しただけで君は
海を眺めてる
何を描いているんだろう
4等 円 フレネルの目は
決して大きいわけじゃないけど
閉じることはない
15秒2つの光は
何処かで小舟と出会い
振り返るとそこに
懐かしい町の鼓動
誰の帰りもないのだけど
そんな虚空を照らすと
君は決まって
おかえりをするために瞬きをした
闇を纏った白亜塔の
人知れず灯す夜は
決して無駄なんかじゃなく
僅かにも明るく見えたんだ
虚しさをこの海に溶かして
貝殻の囁きを聴いてた 夜に染まる
海を臨み
優しく微笑む姿見ていたい
白い貴婦人は 煩悩を放棄していた
決して便りはないのだけど
確かなその誰かへと
君は無心に水銀槽の上
帰りを待っていた
闇を纏った白亜塔の
映し出す淡い夜は
まるで幻想のようで本当の
ココロの色して
「いる」と「いない」
「来る」と「来ない」
「必要」と「必要じゃない」
そんな難しいことなんかじゃなく
知らない誰かを 見えない誰かを
夜に沈む誰かを愛せるか
何故か明るく感じられた
夜の海に差す光
項垂れた頭を上げてみれば
ひとりの白亜塔がいた
誰の帰りもないのだけど
ひとつの灯りの夢を
君は決まって 愛しいと思った
描いた小舟を
海に重ねては
- 作詞
ムシぴ
- 作曲
ムシぴ
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ムシぴ