守れるものは
この手が届く
距離にあるものと知りながら
譲れない正義感を残して
全てを失った冬
突きつけられた残酷な世界
戻れないあの日々に
言葉足らずな
愛のカタチは
時代(とき)の流れに
呑み込まれてゆく
いつの日も褪せぬ夢に沈み
眠る愛おしいその姿
包む手に
確かな安らぎを
望む未来をただ描いた
傷だらけの手
無垢な微笑み
憧れたその後ろ姿
"愛している"と最後に告げた
震えるその唇
弱さを見抜く
慈悲深い瞳に
温かい大きな背に
忘れかけてた
昏い過去さえ
包まれていたことも気付けずに
目を閉じて
乾きを誤魔化して
飢える心蓋をしたまま
まぶたの裏
焼き付いた笑顔を
刻む
偽りだらけのカラダに
伝えられずに
揺蕩う色彩の中
それぞれ進む道は違えど
想いは褪せないように
いつの日も
ただ夢に見ていた
あなたが守りたかったもの
"サヨナラ"と囁く声
いかないで
側にいて
「ねぇ、どうして…」
いつの日も褪せぬ夢に沈み
眠る愛おしいその姿
包む手に確かな安らぎを
望む未来は明日へ
託して
- Lyricist
KotoHa
- Composer
KotoHa
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akatsuki
KotoHa
小説家シンガーソングライターが詩葉が現在執筆中の時代小説「薄桜(はくら)」。その第五章の挿入歌である今回の楽曲は、“残酷な世界の中に見つけた唯一の安らぎ”を守るために立ち上がった登場人物たちの生き様が力強いギターの音色と儚いメロディで表現された曲となってます。