Lyric

吐いた息が 澄んだ声が

街の音が 混ざり合って

耳鳴りが止まないんだ

不意に誰かが笑った気がした

ひび割れた手の平に

滲むような痛みがあって

不意に誰かに呼び止められても

唾を吐き捨てた

いつのまにか

月の満ち欠けにも

気づかなくなって

躱して ぶつかって

キリがない

今どこまで行けるんだ

手を伸ばして

指先に触れた心が

夕闇の中で鈍く光っていた

建ち並ぶビルの隙間を

飛ぶ鳥を ただ見ていたんだ

此処ではない

何処か遠くへ

何度もまた

繰り返して行く

躱して ぶつかって

生き急いで

今 何処まで行けるんだ

手を伸ばして

擦り切れた意識の先に

浮かんだイメージを掴み取って

動き出した

人混みを

掻き分けて

その先まで