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歌詞

浜辺のくらし

カニコーセン

市場の裏に捨てられた

かたちのわるい魚を

リアカーにつめて持ち帰り

油で揚げて売る

網元の息子がやって来て

働くぼくをからかう

みなしごの友達 バケツを持って

魚を拾ってる

漁師ばかりのこの村じゃ

勉強は役に立たない

朝から晩まで魚ばかり

学校に行けないぼく

沖に浮かぶイカダを

静かに揺らす風

知らない漢字を覚えた日

夕陽がきれく見えた

夕方で仕事を終わらせて

夜間学校に通いだす

みなしごの友達

拾った本を浜辺で読んでいる

夜間中学から飛び級で

カーネギーメロン大学

知らぬ間に月日は流れ行き

NASAで働くぼく

しばらくぶりに故郷の

浜辺をひとり歩く朝

みなしごの友達うつむいて

浜辺にしゃがみこみ

砂に指でかいた

文字を波がさらう

円周率最後の数字が

海の彼方へ消えた

市場の裏に捨てられた

かたちのわるい魚を

くわえた野良猫が道端に

集まって囲碁を打つ

  • 作詞

    カニコーセン

  • 作曲

    カニコーセン

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