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ラッパーのmaco maretsが、自身7作目のアルバム『Unready』をセルフレーベル・Woodlands Circleよりリリース。
今作は2016年リリースのデビュー作『Orang.Pendek』をはじめとする初期3作品ですべての楽曲のトラックメイク、エンジニアリングを担当したプロデューサー・アズマリキ(Small Circle of Friends/STUDIO75)と約4年ぶりのタッグを組んで制作されたシングル4曲+新録8曲の計12曲を収録。
コーラスとして参加しているシンガー・浮、ギタリストの宮田泰輔(South Penguin サポート等)のほか客演は交えず、アズマリキによるミニマル&スムースなヒップホップトラック、そしてmaco maretsのラップのみで構成された、まさに原点回帰と呼ぶにふさわしいストイックな作品に仕上がっている。
「Unready=準備[身支度]のできていない」というタイトルの通り、混迷を極める時代の諸相を見つめながら、自らの表現する言葉の有り様を今一度検討し直すように注意深く綴られた歌詞たちは、アルバム全体を通して迷いを抱えた普遍的な人間の姿を浮かび上がらせる。聴く者それぞれに静かな内省のときをうながすであろう、ポスト・コロナの今聴かれるべき秀作だ。
maco marets 1995年福岡生まれ、現在は東京を拠点に活動するラッパー/詩作家。2016年に1stアルバム『Orang.Pendek』でCDデビュー。2018年にはセルフレーベル「WoodlandsCircle」を立ち上げ、自身8作目となる最新アルバム『Wild』に至るまでコンスタントに作品リリースを続けている。近年はEテレ「Zの選択」番組テーマソング『Howl』や、藤原さくら、浮、Maika Loubteなどさまざまなアーティストとのコラボレーションワーク、詩集『Lepido and Dendron』の刊行、雑誌/Webメディアでの連載執筆など、多岐にわたる活動で注目を集めている。
Woodlands Circle