Meeting Storm is Good

私は負け犬だ。才能がないし、後継でもない。歩く道がないし、方法を変えて泳ごうとしても溺れる。喉が渇いて雨を飲んでしのぐ日々。限界の中で幻覚となった私が囁く。水たまりの上なら歩けるし、泳ぐこともできる。現実に戻り、私の枯渇した魂は彩りを取り戻す。私は闇に呑み込まれていたはずなのに、そこは単なる日陰で、日向となった足場に差し込む日が私のドレスに模様を作る。私は敗者ではなく、頂点であった。木々の安らぎを知るために山に登る必要はない。海に潜らなくとも海水の塩味を知ることができる。太陽が沈む時、それは昇ることを示す。月は暗闇によって、明るく輝く。壁が立ちはだかっても自分を責めないで。雨が濡れることを知らないように。虚空が雷に怯えないように。挫折を知るのは良いことだ。自分を失う必要はない。
降り注ぐ雨はハイライトになり、吹き付ける風が髪型を作る。雷は照明となり、その画は表紙を飾るだろう。歩く足場は水たまりだけで、進むと音楽を奏でる。足取りは軽くなり、私は裸で地を駆ける。跳ね上がった泥が体を覆い、私はタキシードを着た紳士に成り変わる。日は沈み、満天の星空が私を祝福する。水は蒸発し、私を天空へと誘う。
無限級数において、収束と発散を行った3次元の視覚的立体に質量と慣性を持たせると宇宙の構造と近似するように、
私は挫折と貫徹を得て、志向と決断力を持つことで至高の存在となる。
迷信は消え、散らばったおもちゃの片付けが終わる。不可能だと思っていたことは簡単で、あとは始めるだけだ。
さあスタートボタンを押して
時代を始めてみよう