Lyric

冷たさが増した風に

急かされたら

もう真夜中

見知らぬ影に袖を引かれ

ドアを叩く

あぁ 月に照らされた

横顔にうつる闇が

何度も手招き

きみが寝返り

引き寄せてみる

これで最後って言えないまま

きみと堕ちてゆくのは

情けないね

あえて拭わない

目覚めはなくてもいい

気づいてないふりをした

あなたにも わたしにも

いつもより早めの朝

髪はとかしただけ

あぁ 意味などないのに

頬を伝ってゆくなみだ

笑顔で おかえり

言えず 駆け引き

抱きしめてみる

ふいに向けられた

その強さは

とてもしなやかで

深くまで刺さって

抜けない

わたしが今はじまる

目覚めはなくてもいい