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歌詞

Anemone

メルシュ-Malstrøm-, アルバ

「好き」

「好き」

「それだけ」

「どうして」

「それだけじゃ」

「だめ」

「どうして」

「期待してしまうから」

「見捨てられるのが、恐くて」

「見放されるのが、恐くて」

「どうして?」

『 Anemone 』

君を愛した僕の 腕に歪む像

褪めた夢の痕のようなおもてを成す

貴方を愛した私 瞳に滲む躯

饐えた塵の跡のように

灰を象ってゆく

欲しかったのは

曇らぬ愛

君に舞う調

貴方の香さえ

苦い痛みなら

惜しくはない

「さあ、もう、終わろう」

春告の徒理が啼いた

発つ背中を遺して

今は儚き

僕も

君も

誰も

ここにはいない

愛してと叫ぶ聲が

果の穹を劈く頃に

零した汐の瑞嵩に

没む脚を掬い上げて

この恋が哭殻になるまえに

「1月の寒空の下、貴方と、

柔らかな雪を解くように、

指を交わして繋いだ、

おそろいのことば」

「だけど、生温く吹き付ける風に

背中を押されて進んだ、

3月を歩き疲れたあの日、

僕は虚ろを紡いで」

「それはきっと昨日の私、

離した指に綻んだ、

おそろいの―――」

「4月の君は、何色に咲くの」

信じて待ち続け

募る期待

私との真

僕の希さえ

捨て放されるなら

消してしまえ

「ねえ、もう、終わろう」

春告の徒理が描いた

経つ途を散らして

過去は儚く

貴方

誰も

そこにはいない

愛したと叫ぶ聲が

果の底を穿く頃に

燈した熱の燻りを

指先から救い出して

この恋が廃殻になるまえに

春告の徒理を懐う

「あの頃は良かったな」

花は彩憑き

紫から

白く

赤く

あしたにそまる

愛ゆえに唄う聲が

果の終を覆い尽くしてゆく

生きることの素晴らしさが

この恋と云うなら

春告の徒理が飽いた

発つ背中は愁いて

すべて儚き

僕も

誰も

ここにはいない

愛詩を叫ぶ聲が

果の先で華やぐ頃に

没む脚を掬い上げて

指先から救い出して

この恋が徒花になるまえに

  • 作詞

    WoctoviA

  • 作曲

    もち

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Linkage Drag

メルシュ-Malstrøm-, アルバ

「目指す未来は、絶対明るい。」

歌で記憶を刻むVsingerxVTuber、メルシュ-Malstrøm-活動2周年記念初のオリジナルフルアルバム。

透き通るような落ち着いた歌声が特徴的。 彼女が紡ぐその歌には名に恥じない感情の激流が押し寄せ、聴く人の心を魅了する。その音の渦から逃れることはできない。

2年間の活動で発表した9曲に加え、新曲「Linkage Drag」「Masquerade game」と「Ignitiøn / 閃光」Remix verを収録。

アーティスト情報

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