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本楽曲は、前作の「イランイラン」による官能的な陶酔とは真逆のアプローチをとった、冷徹なまでに知的なジャズナンバーです。
コントラバスの鋭いピチカートとマリンバの冷たい単音を中心に構成され、無駄な装飾を一切排除した静寂がベースとなっています。歌詞では、周囲の人びとの期待に縛られ、長い歳月のなかで自分を見失った主人公が、雨上がりの「レモングラス」の鋭利な青さに触れることで、脳内の雑音を切り捨てる心情の変化を描いています。過剰な情報に疲弊し、頭を冷まして深いリセットを求める夜に、凛とした救いを与える一曲です。