歌詞

「これで良かった」と

平気そうな顔

アスファルト駆け抜ける風に

ふと覚えのある

懐かしく愛おしい香り

ほら、また後ろ姿探す

遥か深く

否が応でも現れる瞳の奥

強さとは程遠い

青く弱い心に

あなたは呆れたのだろう

傷と共に消え逝く

あなたと紡いだ記憶

淡い火が小さくなるように

全て失った今も

寄り添い包むのは何故

いつまでも夢を置いていけない

想い駆け巡る

意識薄れ行く

同じ朝が来て

痛みで目を覚ます

枯れ果てた涙

渇いた心を潤すように

また残り香に触れて眠る

最後の記憶

よくある、ありきたりな別れのセリフ

胸に抱えながら生きていく

歩いては立ち止まる

あなたと過ごした日々を解く

傷と共に褪せていく

二人の世界を辿る

額合わせた夜に意味はない

全て失った今も

寄り添いそこにあるから

いつまでも夢を置いていけない

澄み切った空を白い吐息が濁す

同じ場所へと歩いていく

覆う厚い雲と雪混じりの雨

あなたの行く先など知り得ない

あなたが笑えば

柔らかな光さす

暗闇すらも彩られていた

時が経てば

残した全ては薄れていくけど

いつまでも夢は置いていけない