Lyric

夢を見ていた 暗がりでひとり

照らされたまま歩いた 過去から今

あの日のままの景色と もうここにはないもの

確かに感じ 抱きしめた

夢を見ていた あの頃ふたり

手探りのまま 繋ぎとめたあの想いは

優しさのささくれで飾られた花

思い出に手向けるように水を落としたんだ

流れてゆく時の中で集めた

言葉をいつしか言い訳にして

過ちさえいつかは消えゆくなら

あの日に飲み込んだ想いも運んで

呆れるほど強く願う先には

変わらないままの場所

ああ 枯れそうな花束を 今も

隠すように胸にしまいこんでいる

ひとつふたつと 過ぎていく今日に

心が揺らいだ あの時ああしていたなら

今更遅いか 本当に弱いな

気付かないまま気付かないふりをしてた

その代償が今も胸を締め付けるから

思い出の片隅に逃げ込んでしまうんだ

いつかの知らない未来ではなく

あの日に向けた夢が胸締め付けるのは

この目が見た枝道がどうしたって

今でもこびり付いて離れてくれないから

叶わないとしても

色褪せたままの願いをそっと抱きしめて

涙で濡らさぬよう

今を歩いていかなきゃいけないのに

浮かぶ記憶があまりにも美しすぎて

何度も名前を呼んでしまいそうになるよ

喜びも 悲しみも あの日の誓いも

忘れることなどできない

夢を見ていた この場所でひとり

照らされたまま 歩いたあの日から今

開かない花びらは どんな季節を待つの

閉じたままの過去にすら 願っていた

ああ 時が過ぎ去っても

枯れることなく 此処で咲き続けてる

歩き続けた日々を許すかのように

帰る場所をくれる

もう戻らないとしても

あの日僕ら夢を見ていた