

ポケットのなかで 不意に震えたスマホ
気まぐれな風に吹かれて 届いたのはあなたの名前
「久しぶり、元気?」なんて たった一行の文字に
どんな返事を書けばいいの? 他人行儀な挨拶しか浮かばない
途切れてしまった あの甘い時間が
いつしか切なさに変わって あきらめになって
綺麗に忘れていたはずなのに 画面が涙で滲んでいく
「まだ心が痛いよ」なんて 意気地なしの私は書けない
消したり書いたり ループする時間のなかで
届かない文字ばかりが 下書きに溜まっていく
「もう戻れない」って 頭では分かっているのに
心があなたを求めてる まだあなたに「さようなら」は
どうしても、どうしても書けない
もしも憎しみの風に この身を任せて
冷たい言葉をぶつけたなら 心は晴れるのかな
返事の文章を 何度も組み立てながら
思い出すのは 愛しかったあの頃の哀しみばかり
待ち続けくたびれた 果てしない時間が
情熱を静かに冷まして 苦しみを消したはずなのに
蓋をしていた想いが 一気に溢れ出して止まらない
「まだあなたが好きです」なんて 今更どうしても書けない
消したり書いたり 揺れ動く感情のなかで
二人の時間軸はもう 重なりはしないのに
忘れようとするほどに 輪郭が鮮明になっていく
突き放すための言葉さえ 見つけられないまま
夜が深く、深くなっていく
「送信」のボタンが 果てしなく遠いよ
一瞬で繋がれる世界なのに
一番伝えたい本音だけが
この指先を 重く縛りつける
消したり書いたり ループする時間のなかで
届かない文字ばかりが 下書きに溜まっていく
忘れていたはずなのに 心は最初から知っていたの
まだあなたに「さようなら」は
どうしても、どうしても書けない
白紙に戻した、メッセージボックス。
挨拶だけの、冷たい返信。
指が、送信ボタンに触れる。
- 作詞者
Kine Lune
- 作曲者
Kine Lune
- プロデューサー
Kine Lune
- ボーカル
Kine Lune

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- ⚫︎
既読前夜
Kine Lune
- 2
期待値サクラ色
Kine Lune
- 3
帰去来
Kine Lune
- 4
季節が優しく洗われる
Kine Lune
- 5
君の夢が消えてゆく
Kine Lune
アーティスト情報
Kine Lune
作詞、作曲を手掛けるアーティストプロデューサー ポップ&キャッチーなメロディー。言葉遊びで表現し、一聴しただけで思わず口ずさんでしまう歌で世代に圧倒的な支持を得ている。
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