

ビー玉みたいな月に
別の名前をつけた
君に見せないままで
ポケットの中でぬるくなる
錆びた自転車のベル
鳴らないまま坂を下る
残したかった場所ほど
地図から先に消えていた
大丈夫って言葉は
小さすぎるけど
ないよりはましだね
夜風に貼りつけた
ページが見つかりません
このページは
存在しないか
削除された
可能性があります
それでも僕は
へんな歌をうたう
消えても誰も
困らない声で
君は昨日の上に
今日を重ねて歩く
僕だけ古い名前で
同じ夜をしまっていた
君がいない明日にも
天気予報は出ている
そういうところが少し
やさしくて残酷だ
さよならの形は
いつも間抜けだね
手を振ったあとだけ
やけにきれいだった
ページが見つかりません
このページは
存在しないか
削除された
可能性があります
それでも僕は
名前を呼ばない
なくしたものたちが
起きてしまわぬように
僕は別の名前で
残そうとしてた
君は何も言わず
新しい朝に変えていた
同じ日々を見てたのに
違う消え方をした
本当に大事なものは
開き方を忘れていた
ページが見つかりません
このページは
存在しないか
削除された
可能性があります
それでも僕は
へんな歌をうたう
誰にも残らない
履歴のすみっこで
ページが見つかりません
ページが見つかりません
エラー
エラー
ページがめくられていく
ページがめくられていく
忘れてた夕焼け
こぼしたサイダー
笑いすぎた帰り道
言えなかったごめんね
ページが見つかりました
ページが見つかりました
君がいた
僕もいた
何も残らないはずの場所で
消えたんじゃなかった
閉じていただけだった
- 作詞者
六時
- 作曲者
六時
- プロデューサー
六時
- プログラミング
六時

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