千鳥足の闇夜のサーカス
年に一度は正体不明になりたい
電信柱の影には道化師
足を掬う為にニヤリと笑う
飴色の魚が頭の上で踊る
銀色のウサギに乗って何処に行こう
地図を失くした渡り鳥の標識の前で
靴が無い、上手く前に進めない
寒い夜、君を抱きしめたはずが
愛しい地球にへばりついて
熱いキスを交わした
血塗れになる程の情事
口の中は砂利に塗れ
野良猫の薫り
群集心理は最後の境界線
月を上手く食べる為の戦略
綱渡りの可愛い少女
君をさらう為にドロンと化ける
ソプラノで唄うモグラを捕まえて
石造りのシマウマを緑に染める
猿回しを操る猿に君を盗られた！
咽び泣く声、木枯らしの唄
走り出す、君を追いかける為に
藻掻いてもどうしても
何故か空を飛べない
此処は海、羽の生えたクジラ
灯りが欲しい、君が見えない
ホタルになりたい
汽笛が聞こえる
雪虫の羽音
桃色のゾウに乗って
君が手を振っていた
熱い抱擁、これが最後の奇跡
もう二度と離さない
「何処にも行かせはしない！」
頬を叩かれ、ハッと目を開ける
睨む警官、腕には案山子、
朝焼けに染まる
一夜の夢は、
酩酊カプリチオーソ
- 作詞者
うさぴーん
- 作曲者
うさぴーん
- プロデューサー
うさぴーん
- キーボード
うさぴーん
- ピアノ
うさぴーん
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酩酊カプリチオーソ
うさぴーん
音大声楽出身、ちんどんパンクジャズロックバンドを経て、
オルタナティブでありながらもポップな音楽世界を構築するうさぴーん、
2曲目の自作自演作品。
飲み会の帰り道、千鳥足で夜の闇をさまよっていると、
いつしか夢と現実が混ざり合い……
不可思議な世界観をジャズ風に表現した一曲！
アーティスト情報
うさぴーん
日本大学藝術学部音楽学科声楽コース卒業。 作曲家・演奏家として独自の音楽世界を構築するかたわら、映像、演劇、YouTubeなど幅広いフィールドで音楽制作をおこなう。 文筆家としても各種書籍に寄稿。 タロット占い師としてもプロとして活躍中。 Twitchにて占い、雑談、音楽、ゲームの配信者としても活動している。
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