灰皿に口づけのジャケット写真

歌詞

赤いヒールのため息

夏目そら

赤いヒールが 石畳を鳴らす

ネオンの灯りに 影が揺れる

今夜も誰かが 恋に酔い

誰かが 夢から醒めてゆく

「仕事だから」と 背中を向けて

煙草の煙に 消えた人

約束ばかりを 並べたくせに

最後は黙って いなくなる

グラスの氷を 指で回して

「男なんてね」と 笑ったわ

強がることだけ 上手になって

鏡のあたしに 苦笑い

恋をするたび

少しずつ綺麗になって

傷つくたびに

少しずつ強くなるの

だけど時々

誰かに甘えたくなる

赤いヒールのため息は

ネオンの街に 溶けてゆく

「愛してる」なんて言葉より

隣にいてほしかった

赤いヒールのため息は

今夜も胸を 締めつける

惚れたあたしの負けでしょう

それでも恋をするのよ

ピアノのコードに寄り添うように

少ししゃがれたサックスが泣く

口紅の色を 変えたくらいじゃ

昨日の涙は 消えないわ

「幸せにする」が 口癖の人

幸せそうに 去っていった

化粧直しの 鏡越しには

若いあたしが 微笑んで

「まだまだいける」と 言うみたいで

ヒールを鳴らして 立ち上がる

女はいつも

思い出を抱いて眠る

男はいつも

忘れたふりが上手ね

それでもきっと

憎めないから困るの

赤いヒールのため息は

涙の代わり 夜を染める

泣いた数だけ 優しくなれる

そんな気がするの

赤いヒールのため息は

明日へ続く 子守唄

恋に破れても あたしはまた

赤いヒールで 歩いてゆく

歩いてゆく

夜明けの街へ

ネオンが消えて 朝が来ても

赤いヒールは 止まらない

ため息ひとつ 吐き出したなら

あたしの明日が また始まる

  • 作詞者

    夏目そら

  • 作曲者

    夏目そら

  • ミキシングエンジニア

    夏目そら

  • ギター

    ポン汰

  • ドラム

    ポン汰

  • ボーカル

    ポン汰

  • ピアノ

    ポン汰

  • サックス

    ポン汰

  • その他の楽器

    ポン汰

灰皿に口づけのジャケット写真

夏目そら の“赤いヒールのため息”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

ネオンに揺れた恋も、嘘に濡れた夜も、拍手に包まれた舞台もあった。

愛されることを夢見て、傷つきながらも口紅を引き直し、朝を迎えてきた女たちへ。

『灰皿に口づけ』は、昭和のジャズ歌謡とブルースの香りをまとった、大人の女性たちの物語。

雨に消えた約束。
赤いヒールに隠したため息。
港の灯りに重ねた願い。
鏡の向こうで微笑む、あの日の自分。

恋をしたからこそ優しくなれた。
涙を知ったからこそ、強くなれた。

これは、誰かを恨むための歌ではなく、
愛した日々に「ありがとう」と口づけを贈るためのアルバム。

煙のように消えていった思い出さえ、
きっと人生を彩る宝物だったのだから。

アーティスト情報

"