Lyric

薄まったグラスの中

飲み出のない氷の残滓をまた啜った

何度目か分からないが

時計は針を滑らせた　そろそろ行かなきゃ

風の通る木陰であなたを待つの

真白な日差しからあなたを守れる場所で

温くなる両の目で見つめる街角に

あなたを待ち望んで

探して　探して

躍る影の一つ一つを

宝探しの始まりはいつも約束の15分前

聖域は毎秒傾いていくようなスピードで

焦らすように黒かった

立ち昇る陽炎が肺を沈めて

落ちた目線の先に青嵐で揺れる花

空蝉はいつまでもそこで生きてるような

顔して空見てた

探して　探して

空の青より青いわたしを

この声が届く距離に来たら一目で分かる

一目で分かる

探して　探して

躍る影の一つ一つを

どんな言葉で迎えるべきか

今になって考えてた

探して　探して

こんな遠いのに目が合って

日盛りの通りに身を晒して駆け寄るのは

あなたの隣