枯れてしまう花をください
枯れないなんてつまらないから
右側通行
左側通行
なんてわからないままが幸せだったのと
君はヘラヘラ笑っていた
境界線なんてわからないままが幸せだったのと
見上げた蛍光灯
光が滲んだ
朝には緑が綺麗だった
綺麗だった
生い茂っていた
押し寄せてきた
ミドリが綺麗だった
また枯れて
また生まれ
枯れて
生まれ
繰り返して
この焦燥もこの願いもナイフに変わった
難解を繰り返した
何回も繰り返した
御守りを捨てた
左手首には錘が残った
左手首には鬱血が残った
右目には埃が
左目には砂が
口元には笑みを浮かべて
「君には花を贈るよ」
呪いのようなミドリが僕を囲っている
どうか枯れてしまう花をください
枯れてしまう花がいいです嗚呼
そうだ、ここには何もないから
「どうか火を貸して
燃え尽きることのないものがあるなら」
「どうか蝉を愛しんで
確かに生きていたから」
朝には緑が綺麗だった
綺麗だった
生い茂っていた
押し寄せてきた
ミドリが綺麗だった
そうだここには、何もないから
解釈しないでと突き放す
どうせここには、何もないから
「枯れてしまう花をください」
君に送った「ありがとう」に今日も返事はない
- 作詞
朱眼マナツ
- 作曲
コタニシブキ
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
ハル
朱眼マナツ
- ⚫︎
枯れてしまう花をください
朱眼マナツ
- 3
慟哭と許し
朱眼マナツ
- 4
歪なアイ
朱眼マナツ
- 5
破り捨てたんだ
朱眼マナツ
- 6
8月の熱に
朱眼マナツ
俳優・アイドルとして活動していた経験を生かし、下北沢を中心にライブ活動を行なっている朱眼マナツ(あかめまなつ)が初のミニアルバムをリリース。文学的な歌詞を表情豊かに歌い上げる劇場型ライブが特徴で、自身のMVを監督する等映像作家としても活動している。言葉の字面だけでは伝わらない余白や余情を表現したい彼女が「もっと幸せでいても許して」と願う想いを込めたのが、今回のミニアルバムである。
アーティスト情報
朱眼マナツ
無所属。千葉県松戸市出身。 元アイドル・俳優という経歴を生かし、都内近郊で活動中。 表情豊かに歌い上げる劇場型ライブが特徴。 自身のオリジナル曲MVを監督するなど映像クリエイターとしても活動している。
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