歌詞

鈍色の夢　昨日のことのように恍惚と光る甲殻

強硬な虚空を守衛するよに誇り高く伸びる両角

限定された方角に平滑かつ合理的なる関節

その突起は何？弱点を守るの？

なにそれ綺麗ハイ合格

その固い前翅をそっと

ひらいた奥柔らかな

翅も脈も愛おしく

撫で回してあげるの

あっけなく外れた脚は

醜悪な角度となるも

接着により初期状態を更新するの

あなたには見えない　鋼鉄のピンで

ひとつひとつ丁寧に固定する

気づけば身体中に打ち込まれ

虚でしか居られない

その頭　その胸元

神秘的な角度で

その八重歯　その鉤爪

妖しく研ぎ澄ます

タッタララ　タッタラ

わたしのお人形たち

ラララどうぞ　召し上がれ

モルヒネの夢　陶酔のシャワー

あなたが生きた徴証は醜い

羨望のパレード　喝采にまみれ

溺れなさい　永遠に

永遠に　永遠に　永遠に

酔いどれの乾き切った身体よ

二度と崩れないように着飾れ

ここは永久に閉ざされた庭

お迎えします箱の中

箱の中　箱の中　箱の中

わたしとおふろの時間にしましょう

なまあたたかい　ゆぶね

かたい　腰を牙を　やわらかく無力に、、、

その頭　その胸元

神秘的な角度で

その八重歯　その鉤爪

妖しく研ぎ澄ます

タッタララ　タッタラ

わたしのお人形たち

ラララどうぞ　召し上がれ

永遠を約束する魔薬を

爪の先まで行き渡らせる

極度の硬直　しまいには彫刻

誇り高き　彫刻に

彫刻に　彫刻に　彫刻に

宝石になれない無様な蟲は

直ぐに屑篭　去りゆけバイバイ

選び抜かれた個体だからこそ

お迎えします　箱の中

箱の中　箱の中　箱の中

彼がまたやってくる

またやってくる

甲蟲を持って

コウチュウヲモッテ