ゆうべは、なぜだか目が痛くて、
夢が見えずにいた。
昼下がり、空いた電車に乗って、
海を目指しました。
照りつける陽が肌を焼く通りを抜けたら、
空が広がる。
まぶしく揺らめいた水面に、
切なさは細かく砕けて胸に響く。
波間に浮かぶのは、水海月でしょうか。
風が過ぎ、潮の香りを運ぶ。
かもめが飛び去れば、
いつからか染みついていた口癖でさえも、
ふいに忘れる。
さやかに白い壁の街を
包み込む日差しに靴すら踊らせたら、
頼りないままでも朝は来るでしょうか?
翼を広げた影が
あの地平を超えてゆく。
このまま歩いて行け、と、光が示した。
- 作詞
クニシマ
- 作曲
山田太郎
双葉湊音 の“夏の譚詩曲”を
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