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図らずも意識されたテーマ『時間的・空間的距離』を題材に、中国出身で多文化のバックグラウンドをもつYongsiの妖艶な歌声とエモーショナルなリリック、makranのレーベルオーナーであるRyuuta Takakiのシネマティックなサウンドが融合し、人間の根源的、宇宙的な本質を炙り出す強力版。
客演には兼ねてよりYongsiと親交の深いR&BシンガーのUmeが『M3.Heaven or Hell』にmakran所属のラッパーShnayhon yosoが『M5. Between Blues』に参加し、広大なスケールの本作に彩りを添えている。
幼年から作曲家の母親の影響でクラシックミュージック、主にピアノを7年勉強し、12歳から作曲作詞をはじめた泳思。2019年からアーティスト活動を始め、オーケストラやシンセサイザーを中心にしたダークなメロディーとエレクトロニックやエスニックのドラムを融合したビートに朗唱風や語りの奇妙なボーカルが重ねた作品が特徴。スピリチュアルな視点から人間の精神的な葛藤とそれらにつながる社会問題、既存の知識や認知への思考と疑問について、魂に眠る感情を喚起するボーカルとサイケデリックビートが誘う抽象的世界を形成する音楽を発信している。
高校時代から楽曲をリリースし始め、18歳の時分解系レコーズ主催イベント「Out of Dots 2013 -Following Gene-ration-」のオープニングアクトとして出演した事をきっかけにライブ活動を開始。 当時Daoko,GOMESS,Jinmenusagiといった現在の音楽シーンを牽引するアーティストが在籍したLow High Who?に同時期に所属し、Daoko「ずれてる」のリミックスや、映画「アリエル王子と監視人」サントラへ参加する。 DE DE MOUSE 主催レーベル not recordsからリリースされたphoenix and the flower girlのアルバムでは楽曲提供で参加するなど海外アーティストとのコラボレーションや、Ital DredやORIKAMI RECORDなどの海外レーベルからのリリースも行う。 また、「HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE」のブランドシーズンムービーやVOGUE台湾版の映像作品、カナダのデジタルアートクルー「Moment Factory」、日本外務省主催の「JAPAN HOUSE」といったクライアントの楽曲を手がけるなど音楽シーンを超えた活動も展開。 2020年、自身が主催する音楽レーベル「makran」を発足。古ギリシア語=コイネー(古代の貿易共通語)で「遥か遠く」を意味するレーベル名に、曾てギリシア世界から東アジアを文化的に繋いだシルクロードの持つ文化史的意義を託し、オルタナティブとオーバーグラウンドを繋ぐ交易路として存在する事を標榜し、ALFRD、Shnayhon Yoso、Autumn Fruit、Madness Pin Drops、SOMESEEGAIAなどをプロデュース、輩出する。
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