Near Blackout Front Cover

Lyric

Near Blackout

zerobansen to yoakemae

たとえばあなたがそこにいなかったとして、

どれだけの痛みを知らずにいられたかな。

たとえばあなたに照らされなかったとして、

どれだけの色彩を知らずにいただろうか。

見張り塔みたいに空を塞ぐ摩天楼、

なにかを祈るのも虚しい26:30。

殻になった数だけ募らせていく想いを、

すり消してはすぐに次の火をつけるだけ。

痩せた月が明日は消えて、

冬の息があなたに似てる。

滞る言葉もすべて知っていたいだけ。

きっとそれも透いて、

真空さえ震わすようにあなたは歌っていた。

その美しさを恨みながら許されていた。

冷たい星の明滅がわずかに燃え残るまま、

闇はまだ闇になりきれずに。

広い空を探そうよ。

なにも持たなくていいよ。

飲み込まれたとしても、

かまわないさ——

たぶん。

繋ぎ止めているものが

なにか、わからなくなる。

そんな目で見ないでよ——

透明が過ぎるから。

真空さえ震わすようにあなたは歌っていた。

この歪つすら剥き出しても許されていた。

冷たい星の明滅がたとえ消えゆくとしても、

闇はまだ闇になりきれずに、

光が舞って、

あなたを待った。

たとえばわたしがここにいなかったとして、

あなたはまた違う誰かを照らすのでしょう。

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    zerobansen to yoakemae

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