Lyric

人は皆空を見上げる

自身の存在を小さき者と知り

周りの景色香り音

全てが遥かなる黒き流れの

ごく一部であると認識し

声はその依代となり

大地に沁み伝わっていく

先人の教えも風雨の教えも

今人の中では常理となりて息づく

虚空と呼ばれる万象の主よ

全ての音を聴いているか

地球という星には

あなたのように自由な者はいない

あなたのように寛大な者はいない

今が全てと懸命に自身を全うする

生命があるという事を

これからは母と言われる

この大地を離れ

青の色を懐かしいと思いながら

その色がない世界へ旅立つ

人類は前進のみを是とするゆえ

それを拒む者は容赦しないだろう

人は皆夜に眠る

それが人である者の営みとし

あなたの深さ広さ静けさ

全てを包む優しき黒い輝きの

誰にでも平等である優しさ

色はそのゆりかごとなり

生物を導き誘う

生まれた時叫びと眠りは

自然と覚えて慣れ営みとなる

摂理となりて夢を見る

深淵と呼ばれる真理の眼よ

全てを見渡しているか

地球という星には

あなたのように真実を知る者はいない

あなたのように全てを知る者はいない

探求する事で己を知ろうとする

なぜ生命があるかという事も

人は太陽に目覚め

夜に一日の終わりを知り

色を見る事なく安らぎを得る

誰にも明日が来る事を信じ

今日を記憶の中に綴じていく

大地に海にそしてあなたに

この世に存在する全てに感謝申し上げる

あなたが見る地球という星は私を産み

暖かさ寒さ全ての体験を通して

生への実感を日々与え給うた

あなたの持つ優しさ厳しさその全てを

天命と知り天寿を待ち瞳を閉じるまで

この幸せは果てることがないだろう