

灼けたグラウンド 響くホイッスル
サッカー部と野球帽 汗が煌めく
朝の電車 いつもの車両
青いストラト 肩に担いで
前髪長め その白い肌
イヤホンから漏れる ギターのフレーズ
短くなった授業時間
夏休み前の焦燥感
文化祭まで 、あと何日 だろう
練習室から聴こえる 音の粒
早く卒業しちゃう、センパイ
時間は止まってくれない…
蒸し暑い風が 髪を揺らす
伝えたい言葉 胸につかえる
あのストラトみたいに 真っ直ぐな気持ち
でもセンパイの隣 私じゃない
届かないって 分かってるのに
それでも目で追ってしまう 最後の夏
文化祭の準備 盛り上がる廊下
はしゃぐ声も どこか遠く感じる
センパイの楽しそうな声
私には眩しすぎる その笑顔
練習終わりに 交わす言葉は
「お疲れ様です」それだけ…
来年になったら もうここにはいない
センパイのいない、軽音部
想像するだけで 息が詰まる
この時間が ずっと続けばいいのに
叶わない願いだと 知ってるから
余計に切なくて 苦しい
蒸し暑い風が 髪を揺らす
伝えたい言葉 胸につかえる
あのストラトみたいに 真っ直ぐな気持ち
でもセンパイの隣 私じゃない
届かないって 分かってるのに
それでも目で追ってしまう 最後の夏
ホントは もっと 話したかったこと
知りたいセンパイの 色んなこと
この気持ちに 名前を付けるなら
「憧れ」なんて言葉じゃ足りない
ねえ、知ってる? センパイの好きな曲
こっそりプレイリストに入れてるよ
隣に座るあの子 ホントは見てないフリ
でも全部見えてるよ 胸が痛い
このまま時間よ止まれって 何回願ったかな
あと少しの夏 終わらせたくない
文化祭が終われば きっと遠くなる
それでも…この気持ち、どうしたらいい?
蒸し暑い風が 髪を揺らす
伝えたい言葉 胸につかえる
あのストラトみたいに 真っ直ぐな気持ち
でもセンパイの隣 私じゃない
届かないって 分かってるのに
それでも目で追ってしまう 最後の夏
青のストラト 輝くステージ
遠くから見つめる 私だけの光
あと少しの夏 焼き付けたい
センパイの背中 そのネイロ…
- 作詞者
CACHO CABARO
- 作曲者
CACHO CABARO
- プロデューサー
CACHO CABARO
- ボーカル
CACHO CABARO

CACHO CABARO の“青のストラトと、最後の夏”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
駅の風景-introduction-
CACHO CABARO
- 2
昨日のアレ、なんなの? (East Ver.)
CACHO CABARO
- 3
ストラトとBlue Springs
CACHO CABARO
- 4
SAKURAと桜
CACHO CABARO
- 5
春風
CACHO CABARO
- 6
ナツの匂いと、ラストシーンと。
CACHO CABARO
- 7
夏の残像
CACHO CABARO
- 8
夕立のあと…。
CACHO CABARO
- 9
夏のぬけがら
CACHO CABARO
- 10
恋のきらめき
CACHO CABARO
- ⚫︎
青のストラトと、最後の夏
CACHO CABARO
- 12
again
CACHO CABARO
- 13
ありがと。
CACHO CABARO
「first」。
その名の通り、この作品はCacho Cabaroにとって最初の一歩を記すアルバムだ。
新しい道を踏み出すときの高揚と不安。出会いと別れの記憶。青春の光と影。ここには、誰もが心の奥に持っている“最初の感情”が、鮮やかに描かれている。
サウンドはシンプルで真っ直ぐ。だが、その中には確かな温度と生々しい呼吸が宿っている。ギターが刻むリフのひとつ、声に宿る震え、静寂の間合いまで──すべてがリアルで、すべてが「Cacho Cabaroのはじまり」を物語る。
アルバムを通して聴くと、まるで一冊の青春小説を読み終えたような余韻が残るだろう。そこに描かれているのは特別な物語ではない。むしろ、聴く人自身の過去や現在と重なり合い、“自分だけのfirst”を思い起こさせる。
Cacho Cabaroが投げかけるのは、音楽という名の最初のメッセージ。
そしてその響きは、これから続いていく未来への扉を開く合図でもある。
──ようこそ、Cacho Cabaroの「first」へ。
アーティスト情報
CACHO CABARO
奈良発、青春のきらめきと儚さを歌い上げるシンガーソングライター。 バンドサウンドを基盤にしながらも、アコースティックな温もりとデジタルの透明感を自在に行き来する音作りで、日常の風景をドラマのワンシーンに変えてしまう。 透き通った中に少しハスキーさを帯びた歌声は、どこか懐かしく、聴く人に自分自身の青春を重ねさせる。 「制服の袖が揺れる登校風景」「夕立ちのあとの青空」「終電に揺れる窓の灯り」――そんな普遍的で誰もが経験する情景を、鮮やかに描き出す詩世界は世代を超えて共感を呼んでいる。 活動名「カチョカバロ」は、特定の意味を持たず、響きの心地よさだけで選ばれたもの。意味に縛られないからこそ、音楽そのものに自由さと広がりを与えている。 これまでに発表した楽曲はインディーシーンを中心に口コミで広がり、ライブハウスやSNSで「青春の残像を切り取るアーティスト」として注目を集めている。 聴くたびに「昨日の自分」「あの日の記憶」と再会させてくれる音楽――それが、カチョカバロの魅力である。
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