

最後のチャイムが 夕陽に溶けた日
急ぎ足の廊下を わざと遅れて歩いた
笑い合ってた教室 もうすぐ遠くなる
夢の中みたいで 立ち止まってしまった
隣で見てた景色 あたりまえすぎて
大事なことほど いつも言えずにいたんだ
さよならーーまだ、言えないよーー
じゃあね、またねって 君は軽く笑った
泣きそうなの バレないように うつむいた帰り道
ほんとは、ほんとは、ねぇ…
まだここにいてほしい
届かないけど、届いて 想ってるからね
駅前の桜が 咲き始めていた
春がくるのに どうして心ざわつくの?
ふざけ合ってた午後に 伝えそびれたこと
「好きだったよ」なんて いまさら言えないよね
写真には映らない 揺れるまつげの奥
君の知らない私が ここに残っているよ
さよならーーまだ、言えないよーー
さよならじゃない、さよならじゃない
何度もそうつぶやいた
制服のままの君を この目に焼きつけて
ハルカゼに 紛れた「好きだよ」も
ほんとは、ほんとは、ねぇ 届いてるかな、ねぇ
君も、前を向いてるんだよね
私も 頑張ってるからね
ほんとは、ねぇ… ずっと好きだったよ…。
- 作詞者
CACHO CABARO
- 作曲者
CACHO CABARO
- プロデューサー
CACHO CABARO
- ボーカル
CACHO CABARO

CACHO CABARO の“春風”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
駅の風景-introduction-
CACHO CABARO
- 2
昨日のアレ、なんなの? (East Ver.)
CACHO CABARO
- 3
ストラトとBlue Springs
CACHO CABARO
- 4
SAKURAと桜
CACHO CABARO
- ⚫︎
春風
CACHO CABARO
- 6
ナツの匂いと、ラストシーンと。
CACHO CABARO
- 7
夏の残像
CACHO CABARO
- 8
夕立のあと…。
CACHO CABARO
- 9
夏のぬけがら
CACHO CABARO
- 10
恋のきらめき
CACHO CABARO
- 11
青のストラトと、最後の夏
CACHO CABARO
- 12
again
CACHO CABARO
- 13
ありがと。
CACHO CABARO
「first」。
その名の通り、この作品はCacho Cabaroにとって最初の一歩を記すアルバムだ。
新しい道を踏み出すときの高揚と不安。出会いと別れの記憶。青春の光と影。ここには、誰もが心の奥に持っている“最初の感情”が、鮮やかに描かれている。
サウンドはシンプルで真っ直ぐ。だが、その中には確かな温度と生々しい呼吸が宿っている。ギターが刻むリフのひとつ、声に宿る震え、静寂の間合いまで──すべてがリアルで、すべてが「Cacho Cabaroのはじまり」を物語る。
アルバムを通して聴くと、まるで一冊の青春小説を読み終えたような余韻が残るだろう。そこに描かれているのは特別な物語ではない。むしろ、聴く人自身の過去や現在と重なり合い、“自分だけのfirst”を思い起こさせる。
Cacho Cabaroが投げかけるのは、音楽という名の最初のメッセージ。
そしてその響きは、これから続いていく未来への扉を開く合図でもある。
──ようこそ、Cacho Cabaroの「first」へ。
アーティスト情報
CACHO CABARO
奈良発、青春のきらめきと儚さを歌い上げるシンガーソングライター。 バンドサウンドを基盤にしながらも、アコースティックな温もりとデジタルの透明感を自在に行き来する音作りで、日常の風景をドラマのワンシーンに変えてしまう。 透き通った中に少しハスキーさを帯びた歌声は、どこか懐かしく、聴く人に自分自身の青春を重ねさせる。 「制服の袖が揺れる登校風景」「夕立ちのあとの青空」「終電に揺れる窓の灯り」――そんな普遍的で誰もが経験する情景を、鮮やかに描き出す詩世界は世代を超えて共感を呼んでいる。 活動名「カチョカバロ」は、特定の意味を持たず、響きの心地よさだけで選ばれたもの。意味に縛られないからこそ、音楽そのものに自由さと広がりを与えている。 これまでに発表した楽曲はインディーシーンを中心に口コミで広がり、ライブハウスやSNSで「青春の残像を切り取るアーティスト」として注目を集めている。 聴くたびに「昨日の自分」「あの日の記憶」と再会させてくれる音楽――それが、カチョカバロの魅力である。
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