暗澹の想いを浸す睡蓮の庭で
言の葉はやがてひとつの未来を導く
静けさを纏う夜空へ焚べる天体が
螺子を巻く人形に生命を宿した
廻る月光と映写機の影
朧めく街、象る時計の針
茫漠と拡がる海へ泪を隠して
追想を泳いでは泡沫と弾け消えた
雨に沈む、水彩の窓
深海魚は犇く森に迷う
鬱い雪と零れる桜の花
籠を巣立つ小鳥は時を駆ける
幾千の星の夜を超え
眠るラティメリア
茜さす空、目覚めを告げる鐘の音
幾星霜、闇を灯すように
浮かぶシャンデリア
密かに芽生えた空論を明かす光彩
瞳幕閉じれば夢と花開く
降り注ぐ流星に願うのは
虹のエンドロール
終わりなき旅の最果てに
その名を綴る「 」
幾千の星の夜を超え
羽撃くカナリア
茜さす空、別れを告げる鐘の音
幾星霜、闇を跳ねるように
踊るシンデレラ
机上に描いた空論に咲かす虹彩
瞳幕閉じれば夢と花開く
その細胞に花開く
- 作詞
蜜
- 作曲
聖
Dolly の“cell.”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
cell.
Dolly
2022年12月5日Spotify O-EASTでの解散を発表しているDolly。
最後の作品である「cell.」は、歌詞・楽曲ともに、これまで彼らが綴ってきた言葉や音を散りばめた1曲。
バンドの世界を回想させながら、完成へと導く。
タイトルに込められたのは「Dolly(パズル)を形造る最後の細胞(ピース)」。
その想いは確実に形を成し、ラストを飾るにふさわしい楽曲となっている。
アーティスト情報
Dolly
Vo.蜜、Gt.聖、Gt.ゆいな、Ba.はち、Dr.亜樹からなる、2005年結成の5人編成バンド。 ノスタルジックなメロディーライン、童話の世界にいざなうような創造性に富むコンセプトが、一線を画す存在としてシーンで評価される。 2009年2月にユニバーサルミュージックよりメジャーデビューを果たすが、バンドの原点を見直すべく、2012年12月活動休止。 2022年5月に期間限定で活動を再開し、同年12月5日Spotify O-EAST公演をもって解散することが発表されている。
Dollyの他のリリース
Dolly