夏のルール2のジャケット写真

歌詞

134

浮遊信号

わかってたはずなのさ

永遠なんてあるわけないようだ

目の前のあの人が景色になっていく

暑さも落ち着いて

戻っただけだ

それなのに空しい

ぜんぶ夏のせいかなと

独り言ちてみる

「さようなら。どうか お元気で」なんて

他人みたいな言葉で締められた手紙

まあ それもそうか

ばらばらに君が寄越した

ちょっとビターなチョコレート

体中に沁みついて

忘れられるわけないよ

サヨナラなのにずるいよな

欲しかったのは「ごめんなさい」じゃないんだよ

君のため勇気だして

飲み干したレモネード

痛みだって愛おしくて隠した夜

そのすべてが辛さになるから

今は少し恨ませて

夢の中に君が出てきたけれど

何も言えなかったな

友だちにはあんなひどいこと言えるのに

来年の今頃はなんて考えてた

君もそうなのかな

ボタンを掛け違えた?

いや 元からかな

ばらばらになってしまった

君と買ったお揃いも

泣き腫らして夜を明かした

君と観たロードショーも

雄弁だから困るよな

誰か記憶を買い取ってくれやしないかな

君のため好きになって

聴きこんだロックバンド

音の中沈んだこの心も

市販の薬では治せないと

吹き出物は語るけど

波の音を風に溶かし

ラジオなんか流しながら

ドライブでもしてみようかな

なんて思ったんだ

ばらばらに君が寄越した

ちょっとビターなチョコレート

溶けてなくなってしまった

はずなのに消えないよ

君を知らないシャツを着て

お出かけでもしよう

靴もおろしたよ

奮い立って勇気だして

遠出したりしよう

君なしの人生もそれなりに

楽しめるから忘れてもいいよ

波の飛沫は伝うけど

気にしないよ

  • 作詞

    esora uma

  • 作曲

    esora uma

夏のルール2のジャケット写真

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オルタナシューゲイザーデュオThe Otalsが主催し、昨年好評を博した、インディペンデントミュージシャンを集めて製作するスプリットアルバム『夏のルール』。その第二弾となるのが本作だ。今回は本格エレクトロサウンドと、ポップセンスを高い次元で同居させるSSWのPaperCloudと、00年代の邦楽ロックサウンドを継承し、男女ボーカルのハーモニーと繊細でエモーショナルなボーカルが魅力の、バーチャルシンガーユニット浮遊信号の二組が参加している。この『夏のルール』に代表されるThe Otalsの独自性溢れる試みは、楽曲の中にも色濃く反映されている。収録曲『波ちゃんとバク』はファジーなシューゲイズサウンドでありながら、BPMは220を超えており、高速なビートの中を煌くノイズが疾走する感覚は他に類を見ないサウンドだ。ポップパンクやメロコアの影響を受けて製作された本楽曲は、様式美に囚われない新時代のシューゲイズを体現している。ジャケットイラストは昨年と同じく、参加メンバー全員が描かれた描き下ろしが使用されている。

アーティスト情報

Blue Moon Garage

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