

階下のはしゃぐ声が
弱った心にもたれている
風を待ち、船を出す
今日でお別れ
日が暮れるその間際の
怯える程の美しさに
囚われている
僕にはなにもないから
あなたと見た海は戻れない時を追う鏡
長くはないこの星の明るい夜のこと
たとえば
言葉を越えてくれるなら
何処にも行かないでいてくれるなら
雨を弾くアーケードの
人影越しに姿を見た
幕切れに逆らえど寂しいから
掛けた願いを合わせても
拙い嘘に横取られて
最後だけ道標を無視した
思えば密かな恋の始まりなど
見限った愛の終着だと気づいていたよ
あなたと見た海に孤独は馴染まないだろう
ただで見れた夢だから終わりも悲しくはない
たとえば
密かに笑う時の感度と
隣で眠る静かな熱と
確かな距離を保てるだろう
何処にも行かないでいてくれるなら
あなたが何処にも行かないでいてくれるなら
- 作詞者
小山奏一朗
- 作曲者
小山奏一朗
- プロデューサー
小山奏一朗
- レコーディングエンジニア
小山奏一朗
- ミキシングエンジニア
小山奏一朗
- マスタリングエンジニア
小山慎治
- ギター
小山奏一朗
- ボーカル
小山奏一朗

小山奏一朗 の“海”を
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