歌詞

あなたの聞く声の粒の

遠く深い底には何も見えない？

播種されて、増えて、消えた

わたしの躯からの芽吹きはわたしじゃないの

言葉と共にいなくなって

増えて、消えた、見えない

わたしとわたしとわたしとわたしたちの残骸を

新しい熱の震えで攫ってしまわないで！

小さなわたしたちは

かすれた筆跡じゃないこと

思い出の中の容じゃなくて

色を持たないこと

覚えていてほしいの

発生から消えるときまで

わたしの顔は見えないでしょう？

震える右の瞼から

零れる涙ですらも！

わたしにかける言葉は

祈りなのに気づいているよ

風に連れていかれたら

海で待ってる