記憶の片隅に浮かぶ
引き出しを落とした時
ぐしゃぐしゃになった過去たちが
アルバムの下敷きになっていた
走馬灯みたいに綺麗に
切り取られた思い出なんかじゃない
くだらない魔法みたい
立ち止まったままの
二人の面影
自慢のひとつも持っていない僕に
かける言葉なんてあるわけないよな
瞳の奥に揺れる言葉の真意を
探りながら話す僕が嫌いだ
自分の話が二の次になったな
笑えたよな
君も同じだっただろうけど
一言でいい
「またどこかで」の合図を
話しながら 探してしまうな
望遠鏡の先遥かに
遠く届くはずもない小さな手
明日になれば忘れてしまうかな
慈しみに似た情けなさも
春を越えた今思うこと
空に届くよう
手を引けばよかったのかな
今も思い出すあの言葉を
夢で見たあの奇跡を叶えたら
夢から覚めたように
ふと気付いた知らない景色が
広がっていて
時の波に乗れないまま
感情の渦に沈んで
抜け出せずにいる
思い描いた通り辿り着けるかなんて
自分でも分からないよ
きっと君のためではないし
置いてけぼりの
僕を救ってほしいだけかもしれない
今でも思い出すほどの
この心に名前をつけられたなら
曇りのない敬仰でいいだろう
渡せるほど何もないから
記憶の片隅に浮かぶ
引き出しを落とした時
ぐしゃぐしゃになった過去たちが
アルバムの下敷きになっていた
走馬灯みたいに綺麗に
切り取られた思い出なんかじゃない
奇跡のような魔法を信じてた
初めから分かってたことであっても
春思う日々の面影
- 作詞
飯塚 駿太
- 作曲
antigraph
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春想う日々の面影
antigraph
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