歌詞

西陽が街の　片側を照らす

ものさしの様な　光が差し込む

何も言わない　何も聞かない

そんな美しい　一枚の景色

苦しまないなら　死んでしまおうか

生きていてても　仕方ないもの

そこであなたは　死のうと言った

それで私は　許してしまった

暗い　部屋で笛を吹いただけ

それだけで　あの子が　かえらない

ハーメルンの笛が　高く聞こえた

それであの子が　もうかえらない

空地の隅の　ヒューム管の中

もぐりこんでは　赤ん坊の様に

シャボン玉の輪の　中にはいりこみ

ふわりふわりと　人は漂う

笛を吹くのは　安いペテン師

嘘が　本当を超えることはない

笛を聞くのは　優しい天使

会ったこともない　人を夢見る

信じるあの子が美しく見えて

疑う僕が　醜く思えた

ハーメルンの笛が　高く聞こえた

それだけで　あの子が　かえらない

ハーメルンの笛が　低く聞こえた

それであの子が　もうかえらない